日和との
ドキドキお泊りから
はや1週間。

あの二日後
家族で海に行くことに
なって母さんが
「あっ!日和ちゃんも
誘ったから!」
と笑顔で話す母さん。

俺は驚いて、

「何言ってんだよ!
日和一言も誘われたなんて
言ってなかったぞ?
それに海に行くことだって
昨日母さんから聞かされたし」

「この前日和ちゃん
泊まりにきてたでしょ?
あんたがお風呂入ってるときに
誘ったのよ!当日まで
櫻には内緒にしといてって
いってあるし!」

とニヤニヤしながら
話す母さん。

全然知らなかった。

そしていま
海水浴場に
いる俺と日和。

日和は腕の傷もあり
パーカーをきている。

「ごめんね?黙ってて」

と笑う日和。

すると

「櫻ー!日和ちゃんと母さんが
日焼けするといけないから
パパとパラソル立ててちょーだい?」

と母さんの声がする。

パラソルを立て
日和と母さんが
パラソルの下に座る。

ありがとう!と
笑う日和。

その笑顔見せられると
なんでもしてあげたくなるよ。

母さんの粋なはからいの
おかげでいい思い出ができた。