「母さん?俺も日和に
出逢って変われたとおもう。」
「大人になったわね、櫻」
母さんがそんな風に
思ってたなんて知らなかった。
俺は少しだけだけホッとした。
そんな話してると
日和が風呂から出たようだ。
「じゃあ、俺風呂入ってくるわ」
そう母さんに告げる俺。
すると母さんは
「日和ちゃーん?
おばさんとお話しない?」
と風呂場にいる日和に
問いかける母さん。
俺は、
「何話すんだよ?」
と心配そうに聞いた。
「いいじゃない!
将来の櫻のお嫁さんに
なるかもしれないんだから!」
お嫁さん?
そんな先のこと
考えたこともなかった。
俺はなんだか
急に照れくさくなって
「変なこと聞くんじゃねーぞ?」
と母さんに釘を刺し、
風呂場に向かうと
俺と入れ違いになる日和に
「母さん、リビングにいるから」
と日和につげると
「うんっ!」
と笑顔で答える日和。
リビングに向かう
日和を後ろからみつめたあと
風呂場に向かう俺。
風呂から上がり
再びリビングに
向かうと楽しそうに
話す母さんと日和。
俺に気づいた日和は
「おかえりっ!」
と笑いながらいう。

