当り前だろ?
と心の中で
思う俺。
「それから
お風呂沸いてるから
適当に入ってね
日和ちゃん、
櫻!あんたひとりで
入りなさいよ!」
と釘を刺す母さん。
「わかってるよ!」
と言い返す俺。
「日和部屋に戻ろうぜ。」
といい、日和は
父さんと母さんに
挨拶して俺達は
部屋に戻った。
「櫻があんなに
笑ってるの久しぶりにみたわ」
「そうだな!ママ。」
部屋に戻ると
日和はお風呂の
支度をしていた。
少し大きめのカバンから
歯ブラシ、シャンプーとリンス、
パジャマ、そして俺は
見逃さなかった。
下着を。
無意識のうちに
確認する俺。
やっぱり男なんだなと
自覚する俺。
風呂場に日和を
案内して
再び部屋に戻る俺。
この時、俺は心の中で
葛藤を繰り広げていた。
そう俺はまだ
日和とキスをしたことが
なかった。
そんなこと考えていると
「櫻?ちょっと
おりてきなさい。」
と母さんの声がする。

