櫻色~笑顔の素敵な君~


日和の緊張は
最高潮に達していた。

すると更に

「あれっ?誰かきてるのー?」

と母さんの声が聞こえる。

俺は

「ちょっと待ってー」

と返事をした。

そして日和の顔みて

「母さんのとこいく?」

と日和にきく。
日和はうん!と頷いて
覚悟を決めたようだ。

そしてふたりで
階段を降りて
リビングに向かう。

母さんきっと
驚くだろーな。

「母さん!紹介するよ
彼女の日和。」

「は、はじめまして
黒崎日和です、
櫻くんとお付き合い
させてもらってます」

と少し噛みながら日和。

すると母さんは
手に持っていた
お茶のペットボトルを
床に落として

「櫻!彼女くるなら
くるって朝に言っときなさいよ!
リビング片付けてないのに」

とテンパる母さんを
みて笑う俺達。

そうこうしている
うちに父さんも
帰ってきた。

「ただいまー!」

そういいながら
リビングに入ってくる
父さん。

すると
「はじめまして
黒崎日和です。」

と父さんにも挨拶する日和。