櫻色~笑顔の素敵な君~


「おい!櫻
黒板に席順貼ってあるから
確認しとこうぜ?」

「そうだな!えっと俺の席は…
あっ!あった!やったね
窓際だ。」

「まじかよ!俺一番前
じゃねーかよ。最悪だ
寝れねーじゃねーか」

佑樹って学校に
なにしにきてんだよwっと
心のなかでおもう。
そしてなぜか
隣の席も確認してしまった。

ここから俺らの
出逢いがはじまったんだよな…

黒崎日和

へー隣の席は
女の子かー。
と無意識のうちに
確認したので
気にとめず
自分の席に向かう俺。

そう、もうすでに
座ってたんだよなお前は…

自分の席に向かう俺
しかし様子が変だ。

「あれ?もう
誰か座ってるんだけど?」

おっちょこちょいの
お前は座る席を間違えたんだよな。
そうそれが俺と日和の
出逢いだったね。

俺はもう一度席を確認する。
んー、やっぱり合ってるな。
再び自分の席に目をやる俺。

そして、

「あのー?この席多分
僕の席だと思うんだけど?」

こう問いかけると君は

「えっ!?うそっ!?
ほんとに?どうしよっ?
ちゃんと確認したんだけどなー?」

とブツブツ言ってる君。
しかし俺は目を疑った。

少し栗色のツヤツヤの髪の毛
雪のように白い肌
苺みたいに真っ赤な唇
そしてすべてを吸い込んでしまいそうな
大きな瞳。
まるで白雪姫のような
可愛らしい君。

ドクンっ!
えっ?なんで
俺緊張してんだ?
その時はまだ
自分の感情がよく
分かってなかったんだよね。

まさか後に
あんなに苦しくて寂しい思い
この時はこれっぽっちも
おもってなかったよ?

日和…。