櫻色~笑顔の素敵な君~


「でも驚いたなー
日和にこんな行動力が
あるなんて」

「えへへ!櫻くんが
デートに誘ってくれない
からだよ?」

とお茶を飲みながら
話す日和。

「でも泊りって日和の
母さんは知ってるの?」

俺はそこを心配していた。

「そーなんだよー、
うちのママ心配性だから
佳奈ん家に泊まりにいくって
嘘ついてきちゃった。」

恐るべし日和と
俺は笑いながら
話をきいていた。

「でも急に泊まりにきて
櫻くんの親は大丈夫なの?」

心配そうにきく日和。

「あぁ、大丈夫だよ
彼女いるって言ってあるし」

そう答えるといきなり
緊張しだす日和。

「どうしよ!わたし
今更緊張してきた」

「今更かよっ!」

とツッコむ俺。

「だって櫻くん
驚かすことで頭
いっぱいだったから」

「あーでも
大丈夫だよ!
母さんも彼女できたら
紹介しろって言ってたから」

と日和にいうと

更に緊張しているみたいだ。

そんな会話をしていると
ついに母さんが仕事から
帰ってきた。

玄関のほうから

「だだいまー!櫻ー!」

と母さんの声が
聞こえる。