櫻色~笑顔の素敵な君~


そこには
嬉しそうにジャンプ
しながら手を振る
日和の姿があった。

「櫻くんー!
逢いにきちゃったー!」

1週間ぶりに
みる日和。

俺は嬉しすぎて

「待ってろ!日和。
すぐ降りるから」

そう告げ電話を切った。

俺は急いで
階段を降り、
玄関を開けた。

「日和!なにしてんだよ!」

戸惑う俺。

「だって櫻くん
夏休み入ってから
メールとか電話は
くれるけどデートには
全然誘ってくれないでしょ?
わたし佳奈に相談したんだよ?
そしたら佳奈とね
相談してねいきなり
お家いったら驚くかな?って
話になって名付けて
いきなりお宅訪問作戦
決行したんだー。」

と笑いながら嬉しそうに
話す日和。

俺はいまだに
今の状況を把握できず
戸惑っていた。

すると日和が

「迷惑だった?」

と寂しそうに聞く。

そんな日和が
愛おしくて、可愛くて

仕方なかった。

俺は日和を抱きしめた。

バサッと
日和が手に持っていた
少し大きめのカバンが
地面に落ちた。