この二人の
女子生徒のせいで
周りの生徒達が
ざわめき始めた。
「おい!あの大倉櫻と
高校一緒らしいぜ!」
「この辺に住んでたんだ」
「うちらも声掛けに
いこうよ?」
当たりを混乱させてしまう始末に
佑樹の奴なにやってんだよ。
はやく帰ってこねーかなー?
そしてもっとも俺がうんざりする
質問をしてきた。
「なんで芸能界やめちゃったんですか?」
この質問が
飛んだ瞬間俺は一瞬
彼女達を睨んだ。
我慢の限界を
迎えそうな時ようやく
「おーい!櫻!
お前3組だったぞ
俺と一緒だぜ?
喜べ櫻!w」
「あたしだけ
隣のクラスなんだけどw」
どうやら佳奈とは
違うクラスのようだ。
「っておい!いきなり
ナンパされてんじゃん
さすが櫻!」
そんな事言ってないで
はやく助けて欲しいんですけど
と心のなかで思う。
「てか佑樹はやく
教室いこうぜ?」
「そうだなー!じゃあね
君たち!櫻をもらってくよー
俺ら3組だからまた来てよね」
余計なこという
佑樹。
面白がってんじゃねーよ。
まあ佑樹のおかげで
助かったしクラスも一緒だから
良しとしようか。
そして今日から1年間お世話になる
1年3組の教室に到着した。

