櫻色~笑顔の素敵な君~


日和はまた
泣いていた。

「どうしたの?」

「ほんとはね
恋なんて一生しないって
決めたのにね
櫻くんと話したりね
しているうちに
あなたをどんどん
知りたいって思う自分が
いたの、でもやっぱり
ライバルが多くて
櫻くんにアドレス渡した
園村さんなんて
すごい美人なひとまで
櫻くんを狙ってたから
何度も諦めようとおもったの
でも櫻くんが視界に
入るたびわたしの胸は
ドキドキしてた
それで園村の告白を
櫻くんが断ったことを
聞いてわたし
すごく嬉しかったの
性格わるいよね?わたし
でもねわたし怖かったの
自分の過去を話したら
櫻くんに
嫌われちゃうかもって
でも櫻くんは
真剣にわたしの
はなしをきいてくれた」

「この前約束したよね?
お互い好きなひとを
言い合いっ子するって?
わたしも言うね」

俺はこの時すごく
ドキドキしていた

「わたしも
櫻くんが好きっ!
だーいすきっ!」

満面の笑みの日和。

俺はもう一度
強く日和を抱きしめた。

「日和?これからは
俺が日和を守るよ?」

すると日和は
再び涙を流しながら

「うん!離したら嫌だよ?」

俺達はしばらく
抱き合ったままいた。

人ってこんなに
暖かいってことを
知ったよ。

俺は一生この日を
忘れないだろう。