「ま、麻紀?どうしたの?」
恐る恐る声を掛けると
「ちょつと来い」
といわれある場所に
連れていかれた。
そこにつくと
知らない人たちが
5.6人いた。
うちの生徒じゃ
ないことはわかった。
「あんたさー?
どんだけあたしの
邪魔するんだよ?」
麻紀がだるそうに言う。
わたしは怖かったけど
きっと麻紀なら
わかってくれると思ったから
「ちがうの!麻紀
一方的に先輩に…」
わたしの言葉に被せるように
麻紀が
「だから言い訳するなって
いってんだろーが?」
そう言うと
麻紀はわたしの
顔を平手で叩いた。
「むかつくんだよ!
ちょっと可愛いからって
調子に乗ってんじゃねーよ」
すると麻紀は
煙草に火をつけ
わたしの腕に押し付けた。
ジュッ!
わたしは
痛くて熱くて
涙かとまらなかった。
「日和?痛い?」
そう優しい声で
わたしに問いかける。
「麻紀!痛いからもうやめてっ!」
すると麻紀は
狂ったように笑い出した。
「日和痛い?でもね
体の傷は治っても
あたしの心の傷は
治らないんだよっ!」
そういうとさらに
煙草をあたしの腕に
押し付けた。

