応援してたのに
なんでこんなことに
なってしまったの?
ある日の帰り道
いつもは麻紀と
一緒に帰るんだけど
今日はわたしが
委員会だったので
麻紀は先に帰っていた。
委員会が終わり
帰ろうとしたとき
あるひとに声を掛けられたの。
振り向くとそこに
いたのは
山上幸也。
そう麻紀が惚れてた
サッカー部の先輩。
わたしは
困惑した。
「黒崎日和ちゃん?だよね?」
そう聞かれたわたしは
コクっと頷いた。
少し茶色髪の毛
キリッとした目
低い声。
これはモテるのも
無理ないとわたしは
おもった。
そして先輩は
「あのさ?携帯もってる?」
携帯は中学生に
なるときにパパに
無理言って買ってもらったから
もっていた。
「もってますけど。」
そう答えると先輩は
「まじか!じゃあ
アドレスおしえてよ!」
わたしは麻紀に悪いと
思い断った。
少し先輩は
寂しそうにしたけど
笑顔でわたしから
離れていった。
これが悪夢のはじまりだった。

