「櫻くん?苦しいよ?」
「あぁごめん」
何やってんだ俺?
「ごめんね?急に、びっくり
したよね?こんな傷だらけの
腕見たくなくったってよね?」
と無理して笑顔を作る日和。
俺は傷ついてもいいから
日和の過去を知りたくなった。
「日和?
俺にお前のことを
教えてくれないか?」
そういうと少し間があいて
コクっと頷く日和。
日和はゆっくりと
自分の過去を話した。
-三年前-
わたしは空が大好き!
なぜかって?
それはね?
空は私に元気を
分けてくれるから。
わたしの名前は
黒崎日和。
九州で産まれた
ごくごく普通の
家庭に産まれた
ごくごく普通の女の子。
「日和ーっ?
はやくしないと
遅刻するわよ?」
リビングからママの
声がする。
私は元気よく
返事をした。
今日からわたしは
中学生。
憧れのセーラー服に
着替えてリビングに
向かう。

