ひかりの突然の告白に
俺は冷静さを取り戻した。
「入学式のときから
ずっと目で追ってた
たくさんいる人の中から
櫻くんだけが
輝いてみえた、櫻くんは
カッコよくて人気が
あるし櫻くんのことを
狙ってる女子生徒もたくさんいる
あたしじゃ敵わないとか
思ったりしたけどやっぱり
諦めたくなかったから
化粧の仕方覚えたり
スカート短くしたりとか
櫻くんの気持ちをひきたくて
色々やったんだよ?」
と淡々と溢れる涙を
拭きながら想いを打ち明けるひかり。
俺はひかりの話を
真剣に聞いた。
でも俺の答えは
最初から決まっている。
「あのさ?ひかり
俺のこと真剣に
想ってくれてること
すげー伝わったよ!
だから泣くのやめてくれよ?」
「櫻くんは
好きなひといるの?」
真剣な瞳で聞くひかり。
俺も真剣に応えなくちゃ
「ごめん、ひかり
俺も入学式の日に
ある子に一目惚れしたんだ。」
そう告げると
ひかりは笑顔で
「ありがとう!
櫻くんなら絶対
うまくいくとおもうよ?
あたし応援するよ」
と細い体で
精一杯こらえているのが
わかった。
「ひかりありがとう!
俺がんばるから!」
「頑張って!
これからは友達として
よろしくね!」
「あぁ!こちらこそ
よろしく」
きっとひかりは
すごく勇気を
振り絞って告白
したんだと思う。

