CDを出したことは
なかったけど
バラエティ番組で
カラオケうまい芸能人選手権で
優勝は逃したけど
俺の歌唱力が
話題を呼び、CDデビューの
オファーが舞い込んできたが
俺はアイドルじゃないと
きっぱりと断った。
そして歌を歌い終え
ひかりを見ると
「櫻くんっ!歌うまっ」
と驚くひかり。
そんなことないよっと
軽く流して烏龍茶を飲む。
その後2時間ほど
カラオケをして
時計を見ると
夕方5時前。
そらそろいこうか?と
ひかりに言い
俺達はカラオケボックスを出た。
携帯をチェックすると
母さんからメールが
入ってた。
《6時、駅前集合。》
とだけメールが
入ってた。
1時間後と
頭にいれ、
携帯をポケットにしまう。
「今日は楽しかったな」
とひかりに言う俺。
ひかりのほうを
みるとなんだか
寂しそうな表情。
「どうした?」
っと優しく尋ねる。
すると突然涙を流す
ひかり、俺は慌てて
「おい!ひかり?
どうしたんだー?」
と聞く。
ひかりが涙を拭いながら
「昨日メールでね
話があるって
言ってたじゃない?
………あたし!櫻くんが好きっ」

