櫻色~笑顔の素敵な君~


悩んだ挙句
断る理由も
見つからなかったので

《おはよう!
寝てて返事遅くなって
ごめんね。今日は
特に予定もないので
大丈夫だよ!》

そう返信して
お風呂に入った。

風呂から上がり
携帯を確認すると
返事がきていた。

《ほんとに?ありがとう
じゃあ10時に駅前で
待ち合わせでいいかな?(*´ω`*)》

俺は、《了解!》と
返信した。

髪をセットしようかなと
おもったけど帽子を
被ることにした。

クローゼットを開け
ドレープのカットソーに
サルエルパンツを
チョイス。少し
ロックテイストを
加えるために色は
黒で統一した。

リビングに向かうと

「おはよう!あれ?
どこか出かけるの?」
と母さんが洗い物しながら
尋ねる。

「うん、ちょっと
用事。」

「あっそー。何時頃帰ってくるの?
今日はパパもママもお休みだから
外食しようとおもってたの。」

「んー、わかんないけど
時間と場所教えてくれれば
直接向かうよ。」

「そう。わかった!
じゃあ決まり次第メール
いれとくわね。」

すると新聞を読みながら
コーヒーを飲んでいた父さんが

「櫻、もしかして
デートか?」

確かに会う相手は
女の子だけど俺は
ごまかした。