俺は頬杖をつきながら
担任の竹澤に質問した。
「いい質問だな!大倉!
来週の遠足の行き先は
クラスのコミュニケーションを
とってもらいたかったから
隣県にある山にピクニックです!」
ピクニックーっ!?
ざわつき出す教室。
「それでだ、班決めっていうか
二人一組でペア作ってくれ。
ちなみに隣のクラス2組と
一緒だから2組の生徒と
ペアを作ってもいいぞ。」
「だってさ!佑樹どうする?」
「俺は佳奈と組むよ?
2組は昨日決めてた
らしいから俺知ってたんだよ。」
そーだったのか…。
「櫻、ひよりんと
組めばいいじゃん?」
その一言に俺は
戸惑う。
「てか佳奈もそうしろって
言ってたぜ。」
佳奈のやつ
楽しんでやがるな。
俺は意を決して
「日和?俺とペア
組まない?」
勇気わ振り絞って日和に伝えた。
すると日和は
少しためらって
「…えっと、
はいっ!わたしで
よければ」
俺は心の中で
ガッツポーズをした。
遠足が楽しみだなー
はやくテスト終わらないかなー
そんなことを
思いながら窓の外を
眺めていた。
当日雨降んじゃねーぞ。
俺は強く願った。

