気づけばもう
夏一歩手前
6月…

梅雨の時期は
雨降りが多いから
日和は青空が
みたーいって
ずっとごねてたね。

6月、今日も雨−。

「あーだるいだるい。」
俺の横で
唸る佑樹。

「うるせーよ!
どうしたんだよ!?」

「だって、雨って
髪型崩れるしムシムシするし
テンションあがんねーよ。」

確かに佑樹の言うこともわかる。

俺も雨が嫌いだ。
髪型が決まらないから。

この時俺は
また髪色と髪型を
変えていた。

色はミルクティ色で
横盛りを前盛りに変えて
少し髪の長さを切った。

これからの時期も考えて少し
短めに…。

日和は似合うねって
笑顔で褒めてくれた。

その笑顔を見れるだけで
俺は幸せなんだ。

そんなある日のホームルーム。

「えーっ、
来週から実力テストだから
しっかり各科目のテスト範囲の
勉強するように」

テストか…
このジメジメして
だるい時期にテストとか
だるさの極みだな。

「それで今から
来週の実力テストの後にある
遠足の班決めをする。」

ん?遠足なんて
あるのか。
俺は
「先生、遠足って
どこいくんですか?」