「だってどことなく
最近櫻くん冷たいし、
園村さんのこと好きなのかなって」
「それは違うよ?
日和、それに
俺だって日和に聞きたい
ことあったんだ。」
そう言うと日和は
「わたしに聞きたいこと?なに?」
「日和この前
男子と仲良く話
してたじゃん?」
遂に俺は聞いてしまった。
「あっ!中庭で話
してたのは、5組の斉藤くんだよ
この前違うクラスの男子に
連絡先聞かれたって言ったでしょ?
斉藤くんだよ。」
それを聞いた俺は
再び胸が苦しくなった。
すると続けて日和が話し出す。
「でもあの時もわたしが
中庭でくつろいでたら
急に話しかけられて
それで話してただけだよ?
櫻くん見てたんだね」
「ふーん、
楽しそうにみえたけどね」
そう呟くと
「そんなことないよ!
櫻くんと話してるときの
ほうが楽しいっ……あっ」
日和はなぜか
顔を真っ赤にしている。
そんな日和をみて
可愛いと思ってしまう俺。
そして俺は
「実はね俺
それ見たときすげー
心がモヤモヤしたんだ…
それでそのことが
ずっと気になってて
日和には冷たい態度を
とってしまったんだ。」
俺は素直になって
打ち明けた。
「ごめんな?日和?」
「いいのっ!でも
櫻くんがそんなこと
思ってたなんて
知らなかったなー」
となんだか嬉しそうに
続けて話だした。

