櫻色~笑顔の素敵な君~


そんなことを
思いながら
レンジから弁当を
取り出し丁寧に
ビニールを剥していった。

今日のご飯は
唐揚げだ。

俺は唐揚げが
大好きで
よく出待ちしていた
ファンの子も
たくさん唐揚げを
作ってもってきてくれてた。

その理由も
あるバラエティ番組に
出演したとき
好きなおかずを
聞かれたときに、
唐揚げと答えて
俺が唐揚げ好きという
ことが世間に
知られていったんだ。

テレビを録画していた
番組にかえ、
黙々と弁当を食べる俺。

適当に晩飯を済ませた俺は
二階に上がり
自分の部屋にもどった。

部屋に戻り、
携帯を確認すると
メールがきていた。

《新着メール一件 園村ひかり》

あーメールしたんだった。
忘れてた。

メールに目を通した。

《ごめんね!突然で
びっくりしたよね?
でも入学式の時から
気になってて。迷惑で
なかったら私と仲良く
してくださいっ(*´ω`*)!》

という内容だった。

俺はある質問をした。

《ねえ?俺のファンなの?
どこが気になったの?》

そう返信すると返事は
すぐ返ってきた。

《テレビに
出てたとか
関係ないですよ!
ただ気づいたら
櫻くんのこと目で
追ってたというか(´;ω;`)》

ほんとか嘘かわからないけど
悪い子じゃなさそうと
思った俺はその後もメールを
続けていつのまにか
寝てしまっていた。