心の中で
自分の気持ちを認めたくない
自分がいた。
ごめんよ。日和。
俺そこまで強くないんだよ。
初めて気付いた。
俺ってこんなに
弱虫だったっけ?
今まで舞台だって
芝居だって
なんでもこなしてきた。
ぶっちゃけ
苦手なものなんて
ないとおもってた。
でもこの日から
俺のなかで苦手なものが
できた。
恋愛ってやつかな?
俺はその日
学校を終えると
すぐに帰った。
みんなにはわるいけど
一人になりたくて。
家に帰り
玄関をあけ
階段を登り
自分の部屋のドアをあける。
黒と白でまとめられた
俺の部屋。
なんだかんだで
この部屋を気に入っている。
制服を脱ぎ
ハンガーにかける。
お気に入りの
セットアップに着替え
ベットに横たわる。
携帯を確認すると
新着メールが二件
ひとつは
母さんだ。
《今日も遅くなります。
ご飯代リビングのテーブルに
置いてあるのでそれで
適当に済ませてね。》
いつもの事だと思い、
もう一件のメールをみる。

