櫻色~笑顔の素敵な君~


そんなこと思ってると
つい冷たい態度をとってしまった。

「そっか。」

そう言うと
日和は教室から
出て行ってしまった。

「ちょっと!ひよりん
どうしたのー?」

佳奈が後を追いかける。

俺は佳奈が追いかける
後ろ姿をただただ
みていた。

「おいっ!櫻!
追いかけなくていいのかよ?」

佑樹が
携帯をいじりながら
俺に問いかける。

「いいんだよ、これで
日和だってそうおもってるよ。」

「なんでだよ?」

佑樹が携帯を
ポケットにしまい
俺のほうを向いた。

「俺、見たんだ
日和が他の男子と
仲良く話してんの。」

そう応えると佑樹は
少しフッと笑った。

「な、なにが
可笑しいんだよ?」

そう佑樹にきくと
佑樹は

「お前、
その光景みてどう思った?
きっとモヤモヤしたんじゃ
ねーの?お前それを
世間じゃヤキモチって
いうんだよーw」

ヤキモチ?
この俺が?

確かに
モヤモヤする。

この日を境に
自分の気持ちを
押し殺した。