俺はいつも
通り、風呂場に
向かった。

日課の朝シャンだ。
俺はどんなに
時間がなくても
朝は絶対に風呂に
入りたいんだ。

お気に入りのシャンプーで
髪を洗い丁寧に髪を乾かしていく。

内心新しい学校生活に
緊張してたり。

部屋に戻りワックスで
髪をいつも通りセットする。
髪型には人一倍こだわる。
昨日美容室に
行ってカラーした
ばかりの髪色。
今回はブラウンアッシュ。
もう高校生ってこともあり
落ち着いた大人の印象に。

髪をセットした俺は
階段を降りリビングへ。

「おはよう!」
優しい声で俺に挨拶
してきたのは
父さんだ。

「おはよう。父さん」

父さんは
俺の味方であり
大倉コーポレーションの
社長だ。

社長っていう
立場だけど昔から
家族の時間を大事に
してくれる自慢の父さんだ。

父さんに挨拶を
済ませた俺は
テーブルにつく。

俺には
兄弟がいない。

兄弟がいない分
両親は俺のことを
可愛がってくれてるのかもな。

朝食は
目玉焼きにトーストと
いったごくごく
普通の朝食といった
ところだろうか?
朝食を適当にすませた
俺は再び部屋に戻る。

「櫻ーっ!どいてーっ!」

そう叫んだのは
メイクに時間をかけ過ぎて遅刻しそうな母さんだ。