櫻色~笑顔の素敵な君~


「じゃあまたメールして
いいかなー?」

折れは再度日和に
確認をとってみた。

「いいにきまってるよ!
櫻君なら大歓迎だよ?」

日和の笑顔を
見る度に俺の
心臓はまた
踊り出すんだ。

でも現実はそんなに
甘くなかったんだな。

次の日いつものように
学校に向かうが
寝坊してしまった
俺は完全に遅刻を
してしまった。

学校につき
校門をくぐり
下駄箱に向かう途中
中庭で日和と
もう一人の人影をみた。

気付かれないように
俺は日和をみた。

なんだか楽しそうに
話をしているようにみえる。
ってかこんな
時間に、なにやってんだろ?

つか、なんか
モヤモヤする

まただ。

前にもこんな
気持ちになったことがある。

なんなんだろーか?

このモヤモヤというか
ムカムカする気持ちは?

そんな朝から
テンションが下がってしまった
俺は下駄箱で靴を履き変えて
教室に、むかう
途中ひとりの女子生徒が
あらわれた。

とてもスタイルが
よくて髪の毛は
真っ黒で
日和に引けを取らない
大きな瞳、すっと
通った鼻筋そして
林檎のような真っ赤な
口唇をした女の子が俺に

「あ、あの!
これ受け取ってください!」