そしてその日の
帰り道みんなと
別れたあと
俺だけ方向が違うから
一人で帰ってる途中
ポケットで携帯が震えていた。
液晶画面をみると
《着信中 秋元佳奈》
佳奈だ。
なんのようだろー?
「もしもし?どーした?」
「あんたほんとわかりやすいねw
ひよりんのことどうおもうの?」
「どうってまだわかんないよ」
ごまかす俺。
「嘘ばっかり
顔見ればあたし達は
分かるんだから!
佑樹もおんなじこと
おもってたらしいわよ」
たしかに佑樹は
赤面してる俺に
気づいていたな。
さすが相棒だ。
俺はこの時
自分の気持ちに素直に
なれなかった。
まさかこんなに、あっさりと
恋してしまうなんて
思ってなかったんだから。
「佳奈達には、かなわないな。」
「やっぱりね!さっくん
わかりやすいんだもんw」
「ほっといてよ
で電話はその確認の為ですかー?w」
「そーよwいやーでも
まさかとはおもったけどねーw
まっ確かにひよりんは
女のあたしからみても
可愛いわ!」
そんなこと
言われなくても分かってるさ。
俺がはじめて
恋におちた相手だぜ?
「でもさっくん
もたもたしてたら
他の奴らにひよりんとられちゃうわよ
あたしらも協力するから
頑張んなさいよ!それじゃ!
佑樹がすねてるから切るね!
またあしたー!」
「ありがとう!またあしたー!」

