後ろで母さんの声がした。 「さくらーっ! そろそろいくわよ?」 俺は最後に 日和に言った。 「日和ーっ! 俺は必ず一年後の 日和の卒業式に あの中庭にお前を迎えに行くっ! 絶対にっ!」 そう俺が親に出した 条件とは 「1年たったら 俺は日本に戻り、 日和と結婚する。」 父さんは 快く頷いてくれた。 搭乗ゲートに向かう俺。 日和は 最後の最後で泣き出し 「最後にそんなこの 言うなんてズルイよ… 必ず一年後 迎えに来てねっ! わたし待ってるからねーっ!」