櫻色~笑顔の素敵な君~


9月14日
日和の16歳の誕生日。
この日俺達は結ばれた。
はじめて人の暖かさを知った。




秋は俺のバンドの
練習を毎日見てたね。

そしてそのすぐあと

俺たちは
別れた。


それから一年。

奇跡が起きたね。

俺はこの日
運命ってやつを
信じたくなった。


あの入学式から今日まで
いろんなことがありすぎて
わからないけど、
俺は日和と過ごした
1日1日が宝物だよ。



そして、

《10時発 アメリカ行
16便にお乗りの方は
搭乗してください》

アナウンスが流れる。

お別れのとき。

日和は
泣きまいと
無理矢理笑顔を
作っていたのが見え見えだ。


「櫻くん…ずっと大好きだよ?」

「俺の方が大好きだし。」


目が合う俺達。

そっと唇が触れる。