俺は
学校で千晶と
いるときは
なるべく
いちゃつくように
あえてした。
日和に嫌われる為に。
ほんとは
嫌われたくない
けど日和の
幸せを願うなら
嫌われるしかない。
心と体は
別々の行動を取った。
そんな平凡で憂鬱な日々を
送っていたとき、
転機は急に訪れた。
それは
11月のある雨の日
だった…。
休日でその日は
たまたまバイトが
休みだった俺は
部屋でくつろいでいた。
すると俺を呼ぶ
父さんの声がした。
「櫻、ちょっといいか?」
そういうと父さんは
俺の部屋に入ってきた。
「どーしたの?父さん?」
すこし深刻そうな
顔をする父さん。
そして衝撃の一言を口にする。
「アメリカで
新しい会社を
設立することになったんだ、
それで父さんはアメリカに
いかないといけない。」
俺は
理解出来なかった。

