「日和、別れよう」


この櫻くんの
言葉が頭から
離れない。


どうしてこんなことに
なっちゃったの?

嫌だよ…

わたしは
櫻くんに
別れを告げられた
日から何日も泣いた。


わたしが
弱かったから
責任感の強いあなたを
苦しめた。


あなたは
弱虫なんかじゃないわ、

わたしにとっては
ヒーローの
ような存在。


別れてすぐ、
同じクラスの
竹内早希さんが
わたしのところに
やってきた。

彼女はわたしに
嫌がらせを仕掛けた
張本人だった。

すると、彼女は
わたしにこう言った。

「ごめんなさいっ!」

わたしは理解出来なかった。



「どうしたの?
なんで謝るの?」


「あたし、あなたの
悪口ずっと言ってた
櫻君を独り占めする
あなたが憎かったの。」

わたしは
少し罪悪感を
感じた。