部屋に響くのは 千晶の笛の音色だけ。 俺は千晶を 抱きながら 自分にずっと 言い聞かせた。 千晶は 日和を忘れるために 利用した。 俺って最低だな。 ごめんよ?千晶。 出来る事なら 千晶に本気になりたい。 時間が経てば 本気になれる のかな? 恋愛に保証なんてない。 永遠なんて 信じない。 自分を偽り続けた俺は 深い闇の中を彷徨う。 いつか光が差し込むことを 信じて……。