櫻色~笑顔の素敵な君~


部屋に響くのは
千晶の笛の音色だけ。

俺は千晶を
抱きながら
自分にずっと
言い聞かせた。


千晶は
日和を忘れるために
利用した。

俺って最低だな。


ごめんよ?千晶。

出来る事なら
千晶に本気になりたい。


時間が経てば
本気になれる
のかな?

恋愛に保証なんてない。


永遠なんて
信じない。


自分を偽り続けた俺は
深い闇の中を彷徨う。

いつか光が差し込むことを
信じて……。