俺は心にもない事を言った。
「そういうの
迷惑だから、日和も前に進みなよ…。」
ほんとは
前になんか
進んでほしくない。
「……そうだよね!
迷惑だよね?ごめんね
あっ!それから
櫻くん、あたしの
陰口言ってた子に
注意してくれたんでしょ?
それから嫌がらせなんて
受けてないんだよっ!ありがとう!」
俺は少し安心したが
また日和に強がらせて
しまった。
出来る事なら
強がらせたくない。
でも今の俺には不可能。
「あっそうなんだ!
よかったね!」と
言い残して俺は
ホテルに戻った。
あのままいたら
俺は日和を抱きしめていたと
おもう。
俺にはそんな
資格はもうないんだ。
幸せになれよ?
翌日、
俺達は
沖縄市内を
訪れた。
少しアメリカの
文化が入り交じる街。
千佳と杏里
俺と菊池で
行動することに。

