中庭は俺が
日和と別れた場所だったから。
屋上で千晶を待つ俺。
しばらくすると
後から千晶の声がした。
「すみません!
待たせてしまって、
あ、あと学年トップ
おめでとうございます。」
という千晶。
「ありがとう!てか
考えて答え出したから
聞いてもらって大丈夫?」
というと千晶は
不安そうな顔で頷いた。
「俺でよければ
お願いします。」
そう、俺は
付き合うという
選択肢を出した。
俺は前に進むことにした。
そう千晶に告げると
「えっ!?ほんとですか?
ほんとにいいんですか?」
と動揺しながら
何度も確認する千晶。
きっと予想外だったのだろう。
「うん!ただ
俺は千晶のことを
まだあまりよく知らない
好きかと聞かれると
嫌いじゃないけど
これから千晶を知っていけたら
いいなとおもった。」
そういうと千晶は
涙を流していた。
その姿をみた俺は
再び日和と千晶をダブらせた。
そうさ、
俺は千晶を日和の
かわりにした。
心の穴を
千晶で埋めることにした。

