櫻色~笑顔の素敵な君~



そんな様子をみた
菊池が

「ため息なんて
ついてどうしたんだよ?
てか修学旅行の班決め次の授業で
するらしいんだけど
俺とでいいよな?」

俺のことを気遣って
声をかけてくれる菊池に感謝。

俺は当たり前だろっ!と言って
笑った。

なんか笑うのも久しぶりな気がする。


修学旅行は
二泊三日、
初日は海で
マリンスポーツで
二日目が沖縄市内で
自由行動らしい。

宿泊はホテルで
二人部屋、
班決めの結果
四人で1つの
グループなので
俺と菊池と後二人は
女子生徒二人の
男女混合で1つの班をつくった。

おなじ班になった
女の子は
菊池とおなじ中学の
子達みたいだ。

二人ともすごく
気さくで
俺にたくさん
話しかけてくれた。

ひとりが
東條千佳。

今時のギャル系って感じ。
見た目的には
苦手だが話が面白いので
仲良くなれた。

もうひとりが
宮根杏里。

父親が
アメリカ人のハーフ。

色白でお菓子作りが
趣味らしい。

何だかんだで
クラスにも馴染めてきた俺。

でも菊池がいなかったら
俺はひとりだっただろう。