せっかくの誕生日も
予定なし。
そんな俺をみた
佑樹は
誕生日会を開いてやると
言い出した。
もちろん二人ではなくて
佳奈も一緒に。
こんなとき
友達って大事だと
強くおもう。
誕生日当日。
その日はたまたま
休日だった。
俺は昼過ぎに
佑樹の家に来るように
言われたので
準備をしていた。
クローゼットをあけ、
服をあさる。
すると
前に日和が
泊まりに来た時に
日和に貸したジャージが
出てきた。
そのジャージをみて
胸が少し痛くなった。
適当に服をとり
着替える。
リビングにいくと
テーブルに
誕生日おめでとうと
書かれたカード。
父さんと母さんよりと
書かれてある。
そのカードの
横には少し大きめの
袋が。
なかを開けると
俺が前から欲しがってた
ハイカットのスニーカーが
入っていた。
知ってたんだなと
思いながら俺は
カードの裏に
ありがとう!と書いた。

