今までは
日和中心の生活だった。

日和は俺の生活の一部だった。

世界に空気が無くなるのと
同じ感じがした。


日和と別れたことは
すぐに学校に知れ渡った。

佑樹や佳奈達もすごく
心配してくれた。

俺は佳奈には
今まで通り日和と
友達で居てくれとお願いした。

佳奈は「当たり前!」と
言ってくれた。
ついでに佑樹も。


俺は日和と別れたあと

目が悪くて黒板が
見えないと嘘をついて
席を1番前のやつと
代わってもらった。

担任の竹澤は

今更っ!?と

首を傾げていた。

日和からしてみると
嫌がらせのように
感じたかな?

ごめんね?


あれから
あっという間に月日は
流れて、もう3月。

明日は俺の16歳の
誕生日だった。

日和と付き合ってた頃は

日和はまだずっと
先の俺の誕生日の
ことをずっと計画していた。

日和中心だった俺の
生活に日和がいないと
なんだか心にボカっと
穴があいたようだった