櫻色~笑顔の素敵な君~


そんな感じで
今ではすっかり
日和の母親とも
打ち解け、
普通にお泊まりも
許してくれるまでになったいた。

そして
昼休みに
なにか買っていこうと
考えてた俺は
ふとある会話を聞いた。

「黒崎の腕の傷
しってるか?」と
同じクラスの男子が
日和の腕のことを話していた。

「えっ?知らない、
なんだよ腕の傷って?」
ともう一人の生徒が
答える。

「知らねーのか?
黒崎の腕すげー
傷だらけで俺ドン引き
しちまった、いくら
顔が可愛くてもあんな
傷があったらアウトだな」

と笑いながら話す男子生徒。

この時俺の中で

何かが音を立てて切れた。

俺は自分の机を
蹴飛ばしてその男子生徒の
ところに向かった。

「てめぇ!ちょっと
面かせよ?」

俺は男子生徒にこう言うと、

「な、なんでだよ?」

と答える。

俺はその瞬間
そいつの胸ぐらを掴み
顔面を思いっきり殴った。

教室にいた
女子生徒達は悲鳴をあげた。

俺はこの時初めて
人を殴った。

だが俺の怒りは
まだ収まらなかった。