櫻色~笑顔の素敵な君~


丁寧に包装を
とり箱を開ける日和。

俺は気に入ってくれるか
心配だった。

すると日和は
また泣き出していた。

「どうした?日和?
気に入らなかった?」

そう尋ねると

「ううん、違うよ?
喧嘩してたのに
こんなプレゼント用意
してくれてたんだって
思うと嬉しくて。」

「当たり前だろっ!
俺は何週間も前から
考えてたんだから!」

ありがとう。と呟くと
日和は自分の携帯に
カバーをつけた。

日和のカバーには
桜吹雪が舞っていた。

そして俺は自分の携帯カバーも
出して見せる。

「じゃーん!実は
日和とお揃いなのー!」

と言うと更に泣き出す日和。

ほんとにどんだけ
涙もろいんだよ?

でも今流してる涙が
嬉し涙でよかったよ。

これから先日和の流す涙が
すべて嬉し涙ならいいのに。

プレゼントを
喜んでくれて
ホッとする俺。

携帯カバーを
嬉しそうに見つめる日和。

相当気に入ってるようだ。

そしてこの後日和が
とんでもないことを口にした。

「ねぇ?櫻くんは
わたしとえっちしたいとかって
思わないの?」

俺は飲んでいたお茶を
噴き出した。