櫻色~笑顔の素敵な君~


俺、日和を
悲しい想いさせないって
誓ったのに。

自分の不甲斐なさを
思い知った。

「ごめんな日和?
辛い思いさせて?」

そう日和の涙を拭き取りながら
言うと日和は

「大丈夫!わたしこそごめん!」

とようやく仲直りできた。

「あつ!それから
日和!誕生日おめでとう!」

「覚えてくれてたの?」
驚く日和。

「当たり前だろっ」と言いながら
頭を撫でた。

そして俺は日和を
家に呼んだ。

実は母さんに
頼んでケーキを
用意してもらっていた。

事前に日和の好きなケーキは
チョコだと知っていた俺は
チョコケーキを用意した。

ケーキの真ん中には
ホワイトチョコのプレートに
Happy Birthday 日和!
の文字が。

ロウソクを立てて
火をつけるとそれを
日和は勢いよく吹き消した。

とても嬉しそうな日和。

そして俺は

「日和!渡したいものがある」

といって綺麗にラッピング
されたプレゼントを日和に
差し出した。

「えー!プレゼント
もらえるとおもって
なかったから嬉しいな!
開けてもいい?」

そう目を輝かせながら尋ねる日和。

俺は縦に首をふった。