櫻色~笑顔の素敵な君~


教室に入ると
日和の姿はまだない。

そして、ようやく
日和が教室に入ってきた。

だがやはり
なんて謝れば
いいか分からない俺。

日和を見ると
緊張して余計に言えない。

刻々と時間が過ぎ
ついには昼休み。

謝るならここしかない!
そう思ったがどこを
探しても日和はいない。

佳奈に聞くと
どうやら職員室に
呼ばれたらしい。

結局昼休みの
終わるギリギリのときに
日和は教室に戻ってきた。

もう放課後に
賭けるしかない。

そしてホームルームが
終わり、日和が席を立ったとき

「ひ、日和?
ちょっといい?」

と日和に話しかけた。

日和は振り向き
不安そうな顔で頷いた。

俺は人陰の少ない
中庭に日和を
連れ出した。

「日和!この前は
ごめん!なんか俺変に
意地張っちゃって…
あのあとすぐに反省して
謝ろうとおもったけど
なかなか言い出せなくて。」

そう日和に謝ると日和は

ポロポロと涙を流した。

「よかった…
わたし櫻くんに
嫌われたのかと思って
メールも何度も送ろうと
思ったけど無視されたら
どうしようと思ったら怖くて
できなかったの…」