以前と同じようでちがう梨華子の隣で俺は授業を受けていた。

すると横から細くて弱々しい声が聞こえた。

『あの…教科書見せていただいていいですか?えっと…きっ桐川クン…?』

『桐谷流架だ。教科書一緒に見ようか!』

はいと言うかのようにうなずく梨華子…

俺は違和感を感じながらその梨華子の方へ教科書をよせた。