「ちょ、そんなにびびんなって。」

後ろを振り返ると、優矢さんがいた。
公園にはいなかったのに…

「お、驚かさないでくださいよ。」


ははっと笑うと優矢さんは、久しぶりだね、と言った。

「最近忙しくってさー。」

見習いはやることが沢山で、色々大変だということを語ってくれた。

「紗希ちゃんはどうなのー?」

「とくに何もないですけど…」
楽しそうに聞く優矢さんと目が合い、俯く。

「ふーん?その割にはつまんなそうな顔してない?俺と喋るの嫌?」

「え!いや…優矢さんと喋るのは楽しいんですけど…」

むしろ、会いたくて公園に行ったんだから。