「で…私がここに来る理由をとりあえず端的に答えて貰おうかな瑞穂。」

「何言ってんの、こんな真昼間でも薄暗い森の中に私一人心細く進軍させちゃうわけ!?」

…相変わらず意味不明だ。

「でも歩美だってあんまり否定的じゃなかったし、もしかして興味沸いた?」

「冗談もほどほどにしといてよ。二度も付き合わされてる私の身にもなってよ、まったく…」

そう悪態つきながら、私達はその森を歩き始めた。