なんだと?

コイツ!俺にわざとやきもちを!?


「はぁ・・・後輩にだまされるなんて・・・」

「先輩・・・いい加減に言ってやって下さいよ。
 優香はいつも言ってんのになんで言ってやんないんですか?」

「理由聞いてもバカにすんなよ?」

「はい」

「絶対だぞ!!」

「わかりましたって」

「恥ずかしいんだよ・・・」

「は?」

「恥ずかしいんだ!」


・・・・・・・・・・


「あはははっはははは」

悠馬はおなかを抱えて笑ってやがる


「お前・・・もっかい痛い目にあいたいか?」

「いや・・・すいません・・・つい」

「何がおかしいんだよ」

「先輩モテるから女の扱いなんか
 もうお手の物なんだろうとおもってたんで」

「俺は純粋なんだよ!」


俺だってな。モテたくてモテるわけじゃねーんだよ。


「はいはい。そーですか。
 とにかく好きだって言ってやって下さい。
 明日優香が笑ってたら俺は優香を諦めますから」

「お前、まぢでいいのか?」


悠馬があっさり諦めるなんて意外だった。


「優香が幸せなら俺はそれでいいんです。
 優香の事泣かせたらもらいにきますからね」

「わかった。覚悟しとくよ」

「そんなことより早く優香を追いかけないと。
 優香はかわいいから、ナンパされちゃいますよ?」

「そーだな。行ってくる。ありがとな」

俺はそう言って優香を追いかけた。


優香。待ってろ。今行くから。


≪大樹side ~end~≫