「優香はさ・・・ホントに先輩が好きなの?」

「私は・・・・好き・・・だよ?」

「なんで疑問形なんだょ」

「だって・・・大樹・・・好きって言ってくれないんだもん」

「だから最近悲しそうな眼してたの?」


えっ?悲しそうな眼してた?


私、そんなつもりなかったのに・・・


「俺だったら優香にそんな思いさせねぇーよ?」

「えっ!?」

「ちゃんと好きって言うし。態度でも現す。
 今でも優香が好きなんだょ」


そう言って彼は私にキスをした。と同時に・・・


「優香っ!!?」


大樹が部屋に入ってきた。

・・・どーしよー。

別に私からしたわけじゃないし。

悠馬が勝手にしてきたことだし。

きっとこれは何かの間違いだよ!

不可抗力だよ!!!

うん。きっとそーだ!


「お前。俺の優香に何してんだよ?」


大樹は低い声で悠馬に聞く。


「何って・・・。分かりませんか?愛情表現ですよ」

「何!?お前振られたくせにしつこく付きまとうんじゃねぇー!」


そう言って大樹は悠馬に殴りかかった。


「やめて!!」


私はひたすら叫んだけど大樹と悠馬は殴り合いをやめなかった。

2人とも顔が傷だらけになってしまう。


「いい加減にしてよ!二人とも大嫌い!!!」


そう叫んで私は近くの公園にきた。