でもね・・・





やっぱりダメ。





私が本当に好きなのはやっぱり大樹だけだよ。





意地っ張りでわがままで



意地悪で、時には優しい。


そんな大樹が好きなの!


だから私は走って屋上に戻った。

「大樹!!」


屋上についたけれど


息がきれてうまくしゃべれない。


「優香!?なんで帰ってきたんだよ?
 早く悠馬のとこ行けって!」

「・・・・ょ」


「いいから早くいけって!」

「大樹じゃなきゃやなの!
 大樹以外考えられないの!
 大樹が・・・大樹だけが好きなの!!」


そう言って思いっきり大樹の腕の中に飛び込んだ。



大樹に私の思いが伝わるように。



力いっぱい抱きしめた。