お母さんが死んでから初めて泣いた




出しても出しても枯れない涙は、今まで頑張って堪えてきた証拠なのかもしれない




そう思っう



それからたくさん泣いて、泣いて、泣きまくった









窓から見える空が赤くなり始めたころ、玲衣から電話が来た




「・・・もし、ひくっ、もしもし・・・」


「あ、愛佳?泣いてるの?」



・・・気づかれたくなかった


せめてみんなの前では強くありたい