ワタシの執事サマ

あの笑みは私だけの特別な物なの…

会いたい…
秀二に今すぐ会いたい

「アヤコ…?」

珀が私の部屋に入ってきた

「珀…私、秀二に今すぐ会いたい」

私は珀を見つめる

「はっ?何言ってるんだ?」

「いいから!セイナのとこに行かせて!」

ただ秀二の顔が見たいだけ

あの優しい微笑みが見たいだけなの

そして謝りたい

ただそれだけでいい

「いいけど。後悔してほしくはない」

「後悔なんてしない!」

私は強く言い張る

「じゃあ車の準備をするから用意しといてくれ」

そう言って珀は部屋を出て行った