「これからどっか行くか?」


「あ…うん…」


秀ニの顔を直視できない

6年前は手をつなげたのに


6年も経つとこんなにドキドキするもん
だろうか…

「お手をどうぞ

姫…



きっと秀ニのであろう
車の前で秀ニは車を開け
私に手をかす


これ…


久しぶりだ…

私の執事だったとき
こんなことあったっけな…


秀ニを見るとニコリと笑い
私を見つめる

変わっていない
秀ニの笑顔はどこか輝いていて

また男らしくみえた

きっと自分の何かを手にしたんだろう