ギュっ

「秀二…!?」

私は秀二に抱き締められていて
しだいに秀二の力は強まっていた

私の腰にまわされた秀二の手は
何故か震えてる気がした

「俺…焦った…」

秀二らしくない…
秀二のこんな姿を見たことない
弱い声で言う

「お前がどんどん離れて行きそうで
いつかあの石垣って奴のとこに行くんじゃないかって…」

私も震えた秀二を強く抱きしめた

一緒だ……
いつか違う女のとこに行くんじゃないかって…心配だった

秀二は優しいから
温かさを知ってるから
みんながそんな秀二をみていく

「私は秀二が…好きだよ…」

私は顔が赤くなり秀二に見られないように秀二の胸のとこに
顔をおしあてた

「俺も…お前が好きだ…」