ワタシの執事サマ

すっごい楽しみ

もしかしてこれってデートの一部!?

わーい!秀二との初のデートじゃん!!

私は一人でニヤける

ま、誰もいないし良いよね

「なーにニヤニヤしてんねん」

スーツ姿の梅津さんが私を変な目で見る

「ギャー!!いっいたの!?」

恥ずかしい
恥ずかしすぎる…

「さっきからいたわ
いつもそんな顔しとったらええのに」

と梅津さんはニコリと笑う

「いっつも人を呼び寄せない態度して
みんなを睨んでばっかで」

それは…人見知りで…
秀二のとこに行ってほしくないからで…

「人見知りなの!しょうがないじゃない」

私はいつも一人ぼっちだった
親もいつも海外で仕事してばっかりで
私なんて見てくれたこともなかった

だから家族で撮った写真が一度もない

でも秀二がいてくれた