それから私は席の後ろが小菅くんだと気づいた。
こぐれ…こすげ…、
たしかに同じカ行だった。
どうして早く気づかなかったんだろう。
ちょっとした共通点で内心嬉しかった。
何が好きなのだろうか…
どんなものに興味があるのだろうか…
ぼーっと辺りを眺めていたときだった、
「襟立ってるよ。」
後ろから声をかけてくれたのは小菅くんだった
「えっ、」
頭の中にいる彼が今目の前にいて動揺してキョロキョロ辺りを見渡す。
そんな私を見た小菅くんは
自分の襟を指差し、
「ここ、たってるよ。」
と教えてくれた。
そう私に告げるとクラスメイトと外に出ていこうとしていた。
「あっ、ありがとう!」
初めて交わした言葉だった。
「やっと話せた。」
と心の中でガッツポーズをした。


